多様な人材が活躍できる新たなデバイスの開発に挑戦
「全員活躍」の理念のもと、聴覚障がい者を含む多様な人材が安心して能力を発揮できる職場づくりを進めています。現場作業や会議・研修では、文字起こしデバイスを確認するために作業が中断してしまうことや、字幕の見づらさ、環境整備にかかる負担など、コミュニケーション面での課題が残っていました。また、複数名での会話では、発言者や会話の流れを把握しづらい場面もあり、情報取得の改善が求められています。これらの課題を解決するた め、本取り組みを開始しました。
視線内表示により対話を変革するリアルタイム文字起こしの実証
聴覚障がい者のコミュニケーション支援を目的に、メガネ型デバイスへ音声の文字起こしをリアルタイムで表示する実証プロジェクトを実施しました。従来は、会話相手から視線を外して文字起こしデバイスを確認する必要がありましたが、視線内に字幕を表示することで視線移動を抑え、会話内容をより自然に把握できるかを検証。その結果、聴覚障がい者にとって相手の口の動きが重要な情報源であることに加え、メガネ装着だけでは聴覚障がいが周囲に伝わりにくく、通常の会話速度では内容を追いきれない場合があることが判明。一方で、講習会や1対1の対話では会話の遅れが軽減され、円滑なコミュニケーションに寄与することを確認しています。
気づきと手応えで、スマートグラスの無限の可能性を拓く
今回の取り組みでは、聴覚障がい者特有の困りごとや、複数人での会話における内容理解の難しさなど、実際に使っていただくことで初めて見えてきた課題がありました。利用者との対話を重ねるなかで、技術だけで解決するのではなく、利用シーンや周囲の協力も含めて考えることの重要性を実感しました。今後は、今回得られた気づきをもとに、表示の見やすさや複数人会話への対応など、より実用性の高い支援へと進化させていきたいと考えています。コミュニケーションの壁をなくし、誰もが安心して幅広い業務に挑戦できる環境づくりを推進することで、多様な人が活躍できる社会の実現に貢献していきます。
















