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事例紹介

Case Study

トヨタシステムズさんと一緒に新たな物流システムを開発。
完成車ヤードにおける搬送工程の自動化を目指しています。

トヨタ自動車株式会社

  • 従業員10,000名〜
社名
トヨタ自動車株式会社
所在地
愛知県豊田市トヨタ町1番地
URL
https://global.toyota/jp/
業種
自動車の生産・販売
従業員規模
70,000人以上

お客様の課題

現在の車両物流工程は、すべて人によるオペレーションで成り立っている。そのため、繁忙期には、仕事量に対してドライバーの輸送能力が足りず、臨時便に加えて休日もフル稼働で業務を行うなど、負荷が高い状況が続いてきた。また、猛暑や悪天候などの過酷な環境下での業務は作業者にとって大きな負担であり、作業環境の改善も喫緊の課題となっていた。

目指す姿

慢性的な人手不足の対策として、工場内で生産された車をヤードに運び、積載車に積み込む一連の作業を、ロボットによる工程に置き換えるプロジェクトを推進。事前に完成車を積載車の前に自動で並べることで積載車ドライバーの歩行数を減らすなど、過酷な環境下での車両運搬作業をなくすことで、生産しても車両を運べない状況が発生することを防ぎたい。

インタビュームービー

活用経緯

トヨタ自動車株式会社
車両物流部
部付 自動化推進G
松岡 史倫様

完成車ヤードでの過酷な作業をなくすため、
ロボットによる自動化を進めています

私たちは、車両運搬ロボットの号口活用に向けたプロジェクトを6年ほど前から企画推進しています。最終的に実現したいのは「過酷な環境下での作業をなくすこと」です。

現在の車両物流工程は、すべて人によるオペレーションで成り立っています。まず工場内で生産された車は、構内作業者が運転して一度完成車ヤードに運びこみ、積載車のドライバーが歩いて車を取りに行き、積載車に積み込みます。完成車ヤードは約4万㎡と広大であり、積載車ドライバーの歩行距離は1日8㎞にも及びます。また、猛暑・雨・雪などの過酷な環境下で行うきつい作業になります。そこで、これらをロボットによる工程に置き換え、事前に完成車を積載車の前に自動で並べることにより、積載車ドライバーの歩行数を低減し、過酷な環境下での作業運搬作業を撲滅したいと考えています。

導入効果

トヨタ自動車株式会社
車両物流部
部付 自動化推進G
藤本 知輝様

困りごとに対するレスポンスが早く、
ユーザーとしてとても助かっています

トヨタシステムズさんとは3年ほど前から開発を行っており、人とロボットがうまく共存できるオペレーションを考えながら、システムとしてどうあるべきかを検討し続けています。
1年ごとに要件検討から号口実装までの作業を10か月程度で進めており、物流関係会社と工程検討をした後、トヨタシステムズさんと実現に向けた要件定義を行っています。

「L/T短縮」と「工数削減」の観点から既存の仕組みを流用する点にも着目してもらいながら、1日でも早く現場に反映できるようにご協力いただいています。

トヨタシステムズさんは、現場の困りごとに対するレスポンスやアクションがとても早い印象があります。コミュニケーションはプロジェクトを成功させる中で1番大事だと考えています。時には実現も難しい課題もある中で、「どうすれば実現できるか」をともに現場で会話しながら考えられるため、ユーザーとしてとても助かっています。

今後の展開・展望

完成車ヤードで働くすべての人に役立つ
仕組みをともに創り上げたいです

プロジェクト全体の進捗状況は2割程度。今後は元町ヤードの自動化を1日も早く成し遂げたいと考えています。

最近では、ただ単に完成車を自動で運ぶのではなく、完成車の置き方、仕分けの工夫など、これまで以上に議論を交わす時間が増えたように感じています。ドライバーの作業工数低減や完成車の滞留時間の削減に繋がる改善が見えるようになってきており、今後は見えてきた改善アイテムを形に繋げていくことを共にやっていきたいです。

物流システムと管制システムの連携強化は今後もさらに必要になっていきます。既存工程に満足せず、「より効率的に運ぶこと」をお互いに意識し、完成車ヤードで働くすべての方に役立てる仕組みにしていきたいです。そのためにも、これまで以上に現地現物を主軸とした開発提案や先を見据えた手戻りのないシステム開発を共に取り組んでいけることに期待しています。

担当メッセージ

株式会社トヨタシステムズ
生産物流システム部
車両物流G GM
吉田 直樹

車両物流部の方々と進めている今回のプロジェクトは、昨今取り沙汰されている「物流24年問題」の解決に繋がる社会的にもとても意義の大きい取り組みだと感じています。

私たちは普段、目に見えないシステムを手掛けることが多いため、現場でロボットが動く光景を目にできるという点でも、大きなやりがいを実感しながらプロジェクトに携わっています。

これまでもさまざまな提案を行ってきましたが、今後も引き続きユーザーに寄り添いながら現場の改善に取り組んでいきます。

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