
CAREER PASS INTERVIEW
幅広い経験で得た、視野と人脈。
チャンスは自分で掴みにいく。
2010年入社 15年目田島直樹
PROFILE
数学系の学部を卒業後、新卒で入社。トヨタ自動車の実験分野におけるシステム構築を経験し、2016年よりプロジェクトマネージャーとして活躍。2019年に組合活動に専従した後、グループマネージャー(GM)に就任。現在はALMソリューション部に所属し、グループ全体のマネジメントを担いながら、認証関連の重要プロジェクトを推進している。
田島さんの
キャリアパスNEXT STAGE!






現在地
20XX
トヨタグループの一員として、さらにグローバルな視点でIT戦略やシステム開発に挑んでいきたい!
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グループマネージャー(GM)に就任し、システム開発プロジェクトの推進に取り組む。
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組合活動に専従。「人を支える」という視点や、多くの人との人脈を得る貴重な機会に。
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クルマづくりの最前線を支える、トヨタ自動車の実験領域で活躍。実験現場に足を運び、現場での経験を積む。
未経験でも飛び込める
安心の研修制度・人材育成

私は大学時代に数学を専攻していたため、運動予測のシミュレーションを通じてシステムに触れる機会がありました。この経験を通じて「自分でもシステムを作ってみたい」という興味が芽生え、卒業後はIT業界を志して就職活動を開始しました。当時の世の中は、スマートフォンが普及し始めた頃。急速に変化するIT技術の可能性に、強く惹かれたという理由も大きいです。
また、クルマに対する興味もあり、トヨタシステムズ(当時のTCS*)への関心が自然と高まりました。目指してみたいという強い気持ちはあったものの、情報系の大学を出たわけでもなく、プログラミングを学んでいなかった私が本当にやっていけるのだろうか、最先端のITの世界で通用するのだろうか、という不安も正直ありました。しかし、調べてみると、トヨタシステムズが充実した研修制度を持ち、人材育成に力を注いでいる会社であることを知り、この環境なら未経験の私でも挑戦できるかもしれないと思い、入社を決めました。
“背伸びする挑戦”が生む
キャリアアップと自己成長
入社当時はITに関する知識が浅く、不安を抱えてのスタートでした。しかし、新人研修制度の充実や先輩社員の手厚いサポートのおかげで、基礎的なスキルをしっかりと身につけることができました。そのおかげで不安が払拭され、業務にも安心して取り組むことができるようになりました。そして次第に、「もっといろいろなことに挑戦してみたい」という意欲が芽生えました。
トヨタシステムズには、“現在のスキル・能力の一歩先”のプロジェクトを積極的に任せてもらえる環境があると思います。こうした挑戦のチャンスがある風土に、入社当時も今も、大きな魅力を感じています。単に現状の能力に見合う仕事を任せるだけでなく、成長を見越して次のステップとなりそうな仕事を託してくれる。周囲がそれを見守り、助けてくれる。それが、トヨタシステムズの文化なのだと思います。
そうして私も、少し背伸びすれば手が届くような難易度の仕事に一つずつ挑戦し達成感を得る中で、自分の成長を実感できました。不安を学びに変えて吸収し、得たスキルを活かせる機会にも恵まれています。自分の可能性を広げながら成長できるこの環境は、とても理想的だと感じています。

2014年頃から現在まで、トヨタ自動車の実験領域に携わっています。当時、クルマの性能予測データや試験結果データなど、膨大な情報が散財しており、有効活用が難しいという課題がありました。私は、ITを活用してこの情報を「整理」し、次のクルマ開発に「活用する」ためのプロセスを構築することを目指し、サービス提案、開発、運用に取り組んできました。
システムの特性上、様々な実験現場に実際に足を運ぶ機会が多く、現場でお客様と直接コミュニケーションをとりながら開発を進めることで、リアルな声を反映したシステムを構築することが可能になります。また、自分が手掛けたシステムが実際に現場でどのように役立っているかを目の当たりにすることで、大きなやりがいを感じます。
人と人のつながりを大切に
築いてきた異色のキャリア
2016年には初めてプロジェクトマネージャーを任され、システム全体の進捗管理やチームメンバーの調整、仕様の策定・調整といった業務を担当しました。初めてのリーダー業務に苦労することもありましたが、メンバーと協力し合い、プロジェクトを完遂できたときの達成感は格別でした。
2019年には一転して、組合活動に専従することになり、約2000名の組合員を対象に方針策定や調整業務を行いました。普段の業務とは異なり、経営層や他社の役員とも対話する機会が多く、組織全体を俯瞰する視点や、人と人をつなぐ役割の重要性を学びました。この経験は、帰任後のプロジェクトマネージャーとしての業務に大いに役立っています。
現在私は、グループマネージャー(GM)として、システム開発プロジェクトの推進に取り組みながら、チームの課題解決やメンバーが効率的に働ける環境づくりに注力しています。スピード感が求められる開発現場では、限られた時間の中で成果を最大化するために、多様な背景やスキルを持つメンバーの意見を取りまとめ、一つの目標に向けてチームを導くことが重要です。

トヨタシステムズは、キャリアの選択肢が幅広く、自分の興味や適性に応じて成長できる環境が整っています。研修制度の充実はもちろん、新しい分野への挑戦を後押ししてくれる仕組みもあり、多くの人が活用して自分らしくキャリアを選択していると思います。
また、トヨタシステムズでは様々なキャリアプランやロールモデルが明確に示されているのも強みだと思います。キャリアを重ねる中で「違うことに挑戦してみたい」「新たな分野にチャレンジしたい」と思う瞬間が必ず訪れると思いますが、そうしたタイミングで手を挙げれば、その思いを実現できるチャンスも大いにあると思います。

私自身のこれまでのキャリアを振り返ると、ものづくりの現場で技術者の方々と直接対話を重ねた経験や、組合専従時代に培った「人とのつながり」が、現在の業務に大きく活かされていると感じています。プロジェクトを成功させるためには、さまざまな人々を巻き込み、異なる視点や知識を取り入れることが鍵となる場面が多々あります。これまでの経験を通じて得た広い視野や人脈を活かし、チームやプロジェクトをより良い形で推進していくことを目指しています。
私の仕事は、チーム内や部署内だけで完結するものではありません。トヨタシステムズ全体、さらにはトヨタグループ全体として実現したい目標に視野を広げ、幅広い人々との「つながり」を大切にしながら進めることを大切にしています。今後も、マネジメントスキルをさらに磨くとともに、技術的な視点に加えて経営的な視点も取り入れながら、より良い成果を生み出すために尽力していきたいと考えています。
※TCS…「株式会社トヨタコミュニケーションシステム」の略称。トヨタグループに属するITソリューション事業で、2019年に株式会社トヨタシステムズに再編された。
わたしの岐路
プロジェクトマネージャー、
田島さんの“岐路”は、

私の場合、少し異例ではありましたが、2019年に組合専従の役割を担うことになり、それまでの仕事とは異なる業務に取り組むこととなりました。当初は2年間キャリアに穴が空くような感覚があり、迷いもありました。しかし、組合活動を通じて新しい経験を積み、多くの人と関わることで、自分のキャリアにプラスになるかもしれないという期待もあり、この役割を引き受けることにしました。
具体的には、約2000名の組合員を対象に、組合方針の策定や会計業務など、多岐にわたる業務を担当しました。この期間を通じて、社内外のつながりが一気に広がっただけでなく、仕事への価値観にも大きな変化がありました。また、2020年には新型コロナウイルスの蔓延により、活動に多くの制約が生じましたが、組合活動としてのあるべき姿を模索しながら、正解の見えない中で自分の意志を持って物事を進める力を養うことができました。
さらに、この期間に経営層や各部の部長と直接会話をする機会が増え、多様な意見や考え方に触れる中で、自分自身の視野が大きく広がったと感じています。その中で、「周囲の人がどのようにイキイキと働ける環境を作れるか」を考えるようになり、自分自身も「人を支える存在になりたい」という思いを強く抱くようになりました。
組合専従の期間で得た「人を支える」という視点や、多くの人とのつながりを通じて学んだことは、現在の業務やキャリアにおいても非常に大きな財産となっています。