
CAREER PASS INTERVIEW
挑戦と学びを重ねて見つけた、
私らしく歩み続けられる道。
2014年入社 11年目森島梨央
PROFILE
情報工学系の学部を卒業後、新卒で入社。生産物流(部品物流)分野で、システムのプログラマーからキャリアをスタートし、SE、そしてプロジェクトマネージャーに。2024年に品質(国内保証)分野へ異動し、国内保証システムのプロジェクトを牽引。技術力とビジネス知識を活かし、プロジェクトを推進。
森島さんの
キャリアパスNEXT STAGE!






現在地
20XX
トヨタの品質保証を支える大切なシステムをより広い視点で把握し、運用をリードしていける存在になりたい!
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入社10年の節目のタイミングで、品質(国内保証)分野へ異動。国内保証業務システムの移管プロジェクトを動かしている。
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生産物流システムの改善と維持を両方経験。SE、プロジェクトマネージャーとしてチームをまとめる存在に。
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入社
入社数年間は生産物流システムのプログラマーとして活躍。小規模のプロジェクトのリーダーとしての経験も積む。
生産物流部門でSEとして活躍
チームリーダーとしての第一歩

私は情報工学系の学部を卒業し、その知識を活かせるIT企業で働きたいと考えていました。また、地元である東海地方で就職したいという思いも強く、トヨタシステムズ(当時のTCS*)への入社を決めました。選んだ理由は、IT企業としての規模感やグローバルな事業展開に加え、社員の人柄に強く惹かれたからです。また、最初に内定をいただいたのがこの会社だったことも、ご縁を感じるきっかけになりました。
入社後は、生産物流システムのプログラマーとしてキャリアをスタートしました。部品物流の効率化を目指したシステムに携わり、トヨタ自動車の生産現場を支える重要な業務に取り組みました。
入社4年目ごろから、リーダーとしての小さなプロジェクトを任せていただけるようになりました。生産物流の改善プロジェクトでは、リーダーとしてチームを率いる経験を積むことができました。
生産物流分野では、システムの改善と維持を経験。特に維持業務では、既存のシステムを安定的に稼働させるためのノウハウを学び、国内外のシステム運用に関する知識を深めることができました。私のキャリアにおける大きな財産となっています。
物流から品質へ、異なる分野で
培ったマネジメント力を発揮
プロジェクトを任せていただくことになってからは、プロジェクトマネージャーとしての経験も積みました。中でも、物流ドライバー支援アプリに携わったことは、私にとって一つの転機となりました。このアプリは、スマートフォンをベースとした管理システムでしたが、使用するドライバーの方々にはスマートフォンに不慣れな方も多くいました。そのため、開発では「シンプルさ」と「わかりやすさ」を最優先に、無駄を排したデザインや、直感的な操作が可能なUIを意識し、機能は必要最低限に絞り込むことで、使いやすさを徹底的に追求しました。これまでの開発とは異なる難しさがあり、ユーザー視点に立った設計の重要性を改めて実感するプロジェクトでしたが、その分やりがいも大きく、とても貴重な経験となりました。

その後、入社10年の節目のタイミングで、人事・品質システム部へ異動。現在は、トヨタ自動車が運用していた国内保証業務システムの移管プロジェクトに携わっています。私はその引き継ぎプロセスに関わり、トヨタ自動車の担当者からノウハウを学びながら、スムーズな移行、その後の運用を目指して日々取り組んでいます。
現時点では引き継ぎ期間中で、トヨタ自動車の担当者がサポートに来てくださっていますが、いずれ彼らが抜けた後もシステムが円滑に運用できる体制を整えることが、私の目先の目標です。新しいスキルを磨きながら、より良いシステム運用を実現していきたいと考えています。
物流と品質、どちらの分野にもそれぞれ異なる軸や優先順位があります。各領域で大切にすべきポイントを正しく見極めたうえで、統制を図りながらプロジェクトを進めることが非常に重要だと感じています。
キャリア観の変化にも
柔軟で寛容な風土と制度
私たちプロジェクトマネージャーがチームをまとめる役割を果たし、スペシャリストがその知識や技術を活かしてチームの力を引き上げるという構成のチームはとても強く、たった一人の専門家が加わるだけで、チーム全体の成果が大きく変わることもあります。「リーダーシップを発揮する人がいて、専門性でチームを強くする人がいる」。このバランスが取れたチームは、まさに無敵だと思います。
私自身、日々さまざまな人と関わりますが、協力会社の方や経験豊富な社員、技術者の皆さんは素晴らしい知識やスキルを持っているので、自分の経験や知識だけでは補えない部分を、いつも謙虚な姿勢で学び続けることを心掛けています。プロジェクトマネージャーとして、チームメンバーや技術者が最大限に力を発揮できるよう、常にリスペクトを忘れず、チームを円滑に、そして活発に動かしていきたいと思っています。

私のキャリア観は「明確なプランを立ててどんどん上に進む」というよりも、「今いる場所で最大限の力を発揮し、チームを良くし、会社に貢献していく」ことに重きを置いています。今はまだ異動して間もないため、足元をしっかり固める段階にいると感じています。この新しい分野で再び根を張り、自分の居場所を築いていけるよう努力しているところです。
もちろん、上を目指すことも大切だとは思いますが、私にとって何より重要なのは「私らしく、長く働き続けられる」ことです。今はまず目の前の仕事に全力で取り組むフェーズだと感じています。少し先の未来、何か目標を達成し、その結果モチベーションがさらに高まったら、その時にまた次のステップを目指してみようかな、という感覚です。
その点では、トヨタシステムズが持つキャリア観の柔軟さや、支援体制に心強さを感じています。社内には、一度仕事をセーブして育児に専念しようとしたけれど、やはり働きたい気持ちが強くなって早い段階でバリバリ働く道を選んだ人もいれば、ライフプランに合わせてキャリアを見直した人もいます。最初に決めたキャリアに固執するのではなく、その時々の状況や価値観に応じて柔軟に対応できる環境があることは、この会社の魅力の一つだと思います。

今後の目標は、現在携わっている品質保証システムをより広い視点で把握し、さらに運用をリードしていくことです。現在は一つのシステムのリーダーとしての役割を担っていますが、これを次のステップへと引き上げ、より高い視点からプロジェクト全体を見渡せるようになりたいと考えています。
そして何より、自分らしく、長く働き続けること。どんなに忙しい日々でも、自分の価値観やペースを大切にしながら、成長を続けていきたいと考えています。その結果として、チームやプロジェクトにポジティブな影響を与えられる存在になれたらと考えています。
※TCS…「株式会社トヨタコミュニケーションシステム」の略称。トヨタグループに属するITソリューション事業で、2019年に株式会社トヨタシステムズに再編された。
わたしの岐路
プロジェクトマネージャー、
森島さんの“岐路”は、

入社4年目頃に携わった、物流システムの改善プロジェクトです。初めて要件検討に携わり、立ち上げからリリースまでプロジェクト全体を見届けることができました。進行中は困難もありましたが、プロジェクトを無事に完了させたときのやりがいと達成感はとても大きなものでした。
特に印象深かったのは、リリース後に現場(海外)の方々からのフィードバックをいただけたことです。「自分が作ったものが誰かの仕事を支えている」という事実を、実際の声を通じて実感できた瞬間は、とても感慨深いものでした。それまで漠然としていた「自分の仕事の意義」を確認できたことが、このプロジェクトを通じて得られた大きな喜びでした。
それまでの私は、自分の成果が誰にどう役立っているのかをあまり明確に意識できていなかったのかもしれません。この経験を通じて、自分が手掛けたものが現場で使われ、誰かの業務を支えている事実に気づけたことは、仕事に対する意識を大きく変えるきっかけとなりました。