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事例紹介

Case Study

シーリング作業にARを活用し、
工数を大幅に削減できました。

トヨタ自動車株式会社

  • 自動車製造
  • XR
  • 仕事効率化
  • 従業員10,000名〜
社名
トヨタ自動車株式会社
所在地
愛知県豊田市トヨタ町1番地
URL
https://global.toyota/jp/
業種
自動車の生産・販売
従業員規模
70,000人以上

お客様の課題

シーリングなどの塗装工程において、塗装箇所が示された2D図面が見づらく、ミスや見落としが発生していた。

見落としがあった場合、塗装のやり直しは約1週間後にしか行えず、作業員の休日出勤が余儀なくされていた。

導入効果

3D図面を塗装作業に活用することができるようになり、ARによる塗装箇所が立体的で分かりやすくなったことで、塗布漏れが格段に減少した。確認作業も簡潔になり、見落としがあっても当日中に修正可能に。工数が大幅に削減された。

採用の理由

トヨタ自動車株式会社
製品化製造技術部 塗装成形SE室 主任
小林 俊也様

トヨタシステムズのAR投影技術が
3D活用の大きな後押しに

私たち製品化製造技術部は、車の「性能」と「作りやすさ」の両立という課題に、常日頃から向き合っています。かねてから、3Dを活用した生産工程の改善案が議題に上がっていました。2018年、AR投影技術を知り、試行できないかトヨタシステムズさんに相談しました。その時点では、QRコードを読み取り出現したARをボディに合わせる方式でしたが、見る角度によってズレが生じたため、導入は見送りとなりました。2021年に、最新のARツール導入を再検討。以前ネックだった表示ずれが改善されており、試運転でも効果が見込まれたので採用を決定しました。

導入までの流れ

  • 2018年

    製品化製造技術部の実験場にてトライ(導入見送り)

  • 2021年1月

    製品化製造技術部の実験場にて再トライ

  • 2021年5月

    新車種の生産ラインにて検証

  • 2021年8月

    導入

導入効果

トヨタ自動車株式会社
塗装成形製造技術部
坂口 義宗様

AR技術によって目視確認作業が改善し、
プロジェクトあたりの工数が約30%削減

ARツールを使うと、シーリングが必要な箇所がタブレットのカメラ越しにはっきりと違う色で表示されます。2D図面では見落としがちだった入り組んだ箇所の指示も分かりやすくなりました。また、以前は塗布した数日後に品質確認会で目視チェック、塗り残しがあった場合は休日を返上して作業というプロセスだったのが、導入後は、塗布作業が終わったらタブレット越しにすぐに確認し、塗り残しは当日中にやり直しができるようになりました。確認の回数、休日出勤が減り、1プロジェクトあたりの工数は約30%も削減。比例して原価低減にも効果が現れています。

今後の展開・展望

トヨタ自動車株式会社
製品化製造技術部 塗装成形SE室 主幹
高澄 東太様

当社システムに即した活用法を見出し、
ともにDX化を促進していきたい

ARを導入してみて、図面との確認作業においてAR技術の活用は非常に有効だと感じました。デジタルツールを使うことで、社員からも操作が簡単、作業が早い、何より正確でやり直しが軽減したとの声が多く聞こえます。また、スマートフォンやタブレットで操作ができる点も、導入ハードルが低く、あらゆる現場で活用しやすいと思いました。

今後、トヨタシステムズさんとは当社のシステムと連携した取り組みも検討できたら良いなと思っています。また、その豊富な実績を生かした最適な提案を、これからも期待しています。

担当メッセージ

株式会社トヨタシステムズ
生産デジタル展開部
DXソリューション3G
主幹 舟見 弘和

トヨタ自動車様とは、かねてからAR技術を「モノづくり」へ活用できないか検証してきました。従来PCで扱っていたデータを現実空間に表示できれば、現場ベースで様々な検討ができ「もっといいクルマづくり」に貢献できると考えたからです。生産現場での利用には使いやすさはもとより、精度が重要となります。今回の事例では、複数のデバイスを組み合わせて検証し、課題をクリアすることができました。ARはユーザー様の工夫によって活用方法が日々進歩しています。当社では、これからも皆様と一緒に「モノづくり」の未来を創っていきたいと思います。

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