
修理・点検と編集をサポートする、デジタル化。
販売店のサービススタッフが車を修理・点検する際の説明書として、サービスマニュアルというものがあります。そのマニュアルは車毎、モデルの変更毎に作られるのですが、車両構造の複雑化・コンピューター化、車両生産・販売のグローバル化に伴い、情報量が増大し、紙でできた冊子を販売店内で持ち運ぶ、海外に送付するということが難しくなり、デジタル化されました。現在はデジタル化した情報を部品情報を元に車/モデル間で共通化するというチャレンジを行っています。
単純なデジタル化ではなく、内容や編集プロセスの平準化も。
このプロジェクトは、単純にデジタル化すればいい、というものではありませんでした。販売店のサービススタッフの目線で十分な情報を記載するには、現場の知見が必要です。また、マニュアルの編集には複数の部署や編集会社が関わっており、それぞれで異なる知見や業務特性をもっています。そういったことを踏まえて、マニュアルの内容や編集プロセスを平準化するとともに、デジタル化を推進していきました。
現状のニーズにも、新たなニーズにも、応えていく。
デジタル化によって、マニュアルの変更など、情報を素早く最新化し、サービススタッフにお届けすることができるようになり、サービススタッフの業務改善はもちろん、サービスマニュアルの編集を担当する編集会社の負担軽減、さらにはペーパーレス化による環境負荷の低減にも貢献できたと考えています。今後は情報量の見直し、共通化による情報の再利用をシステムで支援することでさらなる貢献を考えています。
※掲載内容はSDGs TS report 2024作成時の情報です