
作業員の身体的負荷低減を目指す。
安全や健康をテーマに悩みごとをヒアリングしていたところ、インパクトレンチを用いた車の組み立て作業で、作業員の身体的負荷が大きいことを知りました。特に新人や派遣社員などの経験の浅い方々にとって、それがより顕著な状況でした。そこで作業員の身体的負荷を低減し、より良い作業環境の整備につなげるべく、インパクトレンチを用いた作業の補助ツールを開発することになりました。
課題解決のために、専門外のハードウェア開発にも挑戦。
具体的には、インパクトレンチを使用する際に必要以上に力が入ってしまわないように、力加減を感知するセンサーと警告ランプを一体化させた、補助ツールを開発しました。これまではITの力で課題解決をすることが私たちの使命でしたが、今回は専門外だったハードウェア開発とITをかけあわせるという、新たな挑戦でした。情報収集や制作時の試行錯誤は大変でしたが、試作品の完成時には、お客様から「まさしく求めていたもの」と嬉しい言葉をいただきました。
補助ツールを普及させることで、身体的負荷を減らしたい。
現在はある工場で試験的に導入されていますが、そこでの評価がよければ別の工場や会社に横展開することを想定しています。たくさんの作業員の方に使ってもらうことで、身体的負荷を減らしたいです。また、これまでは口頭で感覚のまま教えていたノウハウを、見える化して共有できるというメリットもありました。これらは作業員にとってもいいことですし、会社にとっても貴重な人材に長期的に働いてもらえるようになる取り組みなので、とても意義のあるプロジェクトです。
※掲載内容はSDGs TS report 2024作成時の情報です