
環境にも、販売店にも、お客様にも優しい取り組み。
通信機器を備えたコネクティッドカーが普及してきたことで、車両から部品の利用状態を遠隔でデータセンターへ集積できるようになりました。これまではどんな車も定期的に点検を受け、一律に部品の交換をしていましたが、コネクティッドカーから収集した車両部品の情報を活用することで部品や消耗品を無駄なく使用することができるようになります。環境のためにも、販売店の作業負担やお客様の出費の負担を減らすためにも、私たちはこの課題に取り組んでいます。
現物とデータの比較を重ね、精度を高めていく。
部品の利用状態の情報を活用し部品の劣化状況を細かく把握し、お客様が販売店入庫せずとも、車の使い方に合わせた最適な部品交換や点検のタイミングをお知らせするシステムを作っています。ただ、部品の利用状態の情報の分析は簡単ではありません。どこまで正確に部品の劣化状況を把握できるかが重要になるため、システムで算出された部品の劣化状況と実際に回収した部品の劣化状況を比較して、精度を高めています。電子的にコントロールしていない部品は、劣化状況をそのまま取得できないため、判断のロジックを見つけることが大変です。
対象を拡大し、活用の意識を全員が持てるように。
将来は、すべての部品、すべてのコネクティッドカーに適応させることが理想であり目標です。とはいえ、時間がかかるものなのでこれから徐々に拡大していければと考えています。また、走行状況や部品の劣化状況などの判断のもとになる情報の種類もまだまだ拡大できると思うので、担当部署と協力して改善していきたいです。一律の目安ではなく、車に乗る一人ひとりの使用状況に合わせて、部品を使い切って交換することが当たり前になる時代を目指して、今後も積極的にこの取り組みを進めていきます。
※掲載内容はSDGs TS report 2023作成時の情報です