
設計業務に携わるひとにも、リモートワークの導入を。
この数年、トヨタグループでもリモートワークが普及しました。しかし、自動車や工場設備の設計に携わる方々は、設計ソフトウェアを使えるハイスペックなパソコンが必要になるため、リモートワークを導入できていませんでした。そこで、設計ソフトウェアをリモート環境で使えるサービスを開発。育児や介護など、さまざまな事情で出社することが難しい方に、働きやすい環境の構築を目指しました。
設計業務に対応できる、ソフトとハードの組み合わせを提供。
トヨタグループのボディメーカー向けに、CADという設計ソフトウェアをリモート環境で使えるサービスを提供しています。苦労したのは、3D表示や高画質を実現することと、それにともなうネットワーク通信速度に対応することでした。さらに類似サービスは価格面で導入しづらいという課題もあったため、ソフトウェアとハードウェアの最適な組み合わせを考え、機能と価格のバランスにも配慮。他の業務と同じように、設計業務もリモート環境でできるようにしました。
リモートワークの選択肢をつくることで、働き方改革に貢献。
すこしずつ出社する方が増えている状況ではありますが、たとえば台風など、出社が困難なときの選択肢としてリモートワークがあることは必要だと思います。現在では6,000人ほどの方にサービスを利用いただいていますが、これでも設計業務に携わる方々の30%程度です。費用を低減させることで、さらに利用者を増やし、働き方改革に貢献したいと考えています。また、設計業務向けの端末の仮想環境をデータセンターに集約することで、CO2削減にも貢献していきます。
※掲載内容はSDGs TS report 2023作成時の情報です