
セキュリティのリスクが高まる社会に対応。
昨今、IT技術の発展とともに情報漏洩やサイバー攻撃のリスクが高まっており、社会全体でのセキュリティ対策が求められています。トヨタシステムズでは、お客様に安心してITインフラを利用いただけるよう、継続的にバージョンアップを行ってサーバーとデータベースを最新化する必要があると考え、サーバー基盤のバージョンアップの自動化と、データベースのバージョンアップの作業集約を実施しました。
作業者・利用者の負担を減らし、セキュリティも高める。
これまで、サーバー基盤のバージョンアップの際には、利用者にアプリの使用を止めていただく必要があり、そのための日程調整も必要でした。今回、まったく新しい別のサーバー基盤を立てることで、アプリサーバー無停止で基盤のバージョンアップが可能となり300台のバージョンアップにかかる負担が軽減しました。また、これまではそれぞれのサーバーの中にアプリとデータベースが混在しており、 利用者本人がデータベースのバージョンアップ作業をする必要がありました。今回、データベースだけを集約する新たな基盤を作ったことで、500のデータベースを基盤側での1回の作業でバージョンアップ可能となり、利用者の負担を減らすとともにセキュリティも高めることができました。
次の脅威に向けた対策を考え続けることが重要。
ITインフラを提供する立場として、利用者が当たり前に問題なくITインフラを使える状況をつくることが大切だと考えています。セキュリティ面の課題には終わりがなく、対策をしてもすぐに新しい脅威が発生することが多々あります。現状に満足せずに、次のセキュリティ対策として何ができるのかを継続して考えることが大切です。先取りして情報を得たり、海外の状況に目を向けたりしながら、今後も改善に取り組んでいきたいです。
※掲載内容はTS Sustainability Report 2025作成時の情報です。