
T-PODのスリム化と業務効率化を提案し、プロジェクトを始動。
T-PODは、トヨタの販売店やレンタカー店などで使用する販促物や印刷物のオーダー受発注および倉庫オペレーションをサポートするシステムです。今回、老朽化にともなう更新のタイミングで、今後のビジネスの多様化と効率化を目指して市販のSaaS製品の導入を検討しましたが、これまでのカイゼンを重ねてきたトヨタ独自の運用を持続することが最優先であると判断。あわせて今回の検討を通じて気づいた効率化のカイゼンをトヨタ自動車(株)に提案し、現行システムのスリム化と業務効率化を目指したプロジェクトを立ち上げました。
さまざまな部署と協力しながら業務削減、時間短縮を実現。
業務の変革(ヤメカエ)をテーマに、発注前のトヨタ自動車(株)社内手続きを見直し、上司や部署間の承認回数を3回から1回に減らすことで、ユーザーの業務工数とシステム資源を削減し、スピーディな受発注業務を実現しました。また、トヨタ自動車(株)の各部署や調達部、経理部、財務部など、現場の方のご意見を伺いながら進めたことで、多くの方が納得できるようなものになったのではないかと思います。
システムによる業務改善を推進していきたい。
次期T-PODシステムの導入後には、ユーザーの業務工数は10%削減され、発注にかかるリードタイムが1~3日短縮される見込みです。システム自体の資産も20%削減できると想定されており、これによりシステムのランニングコストの低減や、ビジネス変化への対応の容易性も向上する見込みです。今後も、システムを単に保守するだけでなくユーザー業務を理解し業務改善を提案できる、システムのつくり手としての責任をもち、ユーザーとの信頼関係を構築していければと考えております。
※掲載内容はTS Sustainability Report 2025作成時の情報です。