
事故予防を実現し運転寿命を延伸する、運転評価システム。
新規事業開発本部では、社会問題を解決するための事業を考えるプロジェクトを行っています。今回は高齢者の事故をテーマに、ドライブレコーダーを利用した運転評価システムの開発をスタートし、事故予防の実現と事業化を目指しています。高齢者の事故は、免許返納だけでは根本的な解決になりませんので、自分の運転の現状を知り、改善することで運転寿命を延ばすことにつながればと考えています。
ドラレコ映像から運転技能を評価し、運転傾向を把握。
ブレーキやアクセル、ハンドルの動きから運転評価を行う方法が世の中では一般的になっているのですが、今回開発しているシステムでは車内外の映像から運転行動を確認して分析します。現在は、交差点シーンにフォーカスして運転評価の分析を行っており、交差点進入時の減速や一時停止、左右確認などの予防安全行動ができているかどうかを判断しています。
運転者本人だけでなく、ご家族、お勤め先の方などが一緒にフィードバックを受けられるような仕組みも考えているため、免許の延伸と返納のタイミングをしっかり見極めるツールとしても活用いただければと思っています。
運転評価だけでなく、最終的には健康の異常検知までの実現を目指す。
将来的には、運転を通して健康に関する異常の検知をできるようにして健康の維持に貢献できればと考えております。また近い将来の高齢化社会での安全運転に貢献すべく、業界を問わず活用いただけるようなシステムの実現、事業化モデルを考えています。
※掲載内容はTS Sustainability Report 2025作成時の情報です