
交通事故ゼロの社会を実現するために、病気による事故を減らす。
トヨタ自動車(株)の掲げている目標の一つに、「交通事故ゼロの社会」があります。交通事故の全体数は減ってきているのですが、病気による事故が増加傾向にあることがわかりました。その中で注目したのが、睡眠時無呼吸症候群です。運転中に突然眠気に襲われたり、脳疾患のリスクが上がることによって運転中に脳梗塞を発症する危険性のある病気です。そこで、睡眠時無呼吸症候群の早期発見などを通じて、睡眠の質を改善することを目指しました。
非接触センサーで、ストレスのない睡眠時無呼吸症候群の検査を。
睡眠の質を改善するために、まずは睡眠の質を評価するサービスを企画しています。これまでの睡眠時無呼吸症候群の検査では、身体にさまざまな機器をつける必要がありました。そこに非接触センサーを活用することが、サービス開発のポイントです。非接触センサーをマットレスの下に設置するだけで、睡眠中の呼吸や心拍などの生体データを計測・収集。その後、AIで処理をするという流れです。まだ企画・研究中のテーマですが、昨年は社内で被験者を募集して、実験を始めています。
サービスの実現に向けて、まさに実証実験などを進行中。
専用のセンサーを採用しているため、計測データの収集に苦労しています。現状は睡眠の質を評価する段階までですが、睡眠の質を改善するところまで実現して、人々の健康に貢献したいと思っています。2023年秋には、大府市での実証実験を予定。健康経営を睡眠の面から推進する企業の募集があり、そこに採択されました。実証実験ということなので、睡眠の質を改善するためのアドバイスやアプリ開発など、実際のサービスに近いかたちでサービスを提供する予定です。
※掲載内容はSDGs TS report 2023作成時の情報です