
販売店システムのインフラを、新たな環境でクラウド化。
トヨタ自動車(株)には全国に250社ほどの販売会社があり、顧客との商談、契約などをサポートするシステムが導入されています。そのサーバーはトヨタ自動車(株)のデータセンターに構築され、当社で管理を行っていましたが、保守切れでの更新が必要となりました。当初はそのまま更新を考えましたが、最適なエコ電源・空調設備を備えた新たなデータセンターが開設されたことや、システム利用の変化への柔軟性を考慮し、クラウドを活用した新環境への切り替えを行いました。
クラウドだから、使用量に応じたサーバー容量を設定できる。
従来はシステム利用のピークに合わせてサーバーの準備を行うので、アイドリングのためのムダな容量が発生することがありますが、クラウドは使う量に合わせ、柔軟・迅速に増減を調整することができます。まずは必要最小限のスペックで構成し、業務の変化やシステムの利用状況を見ながら適切な容量に調整することで、オーバースペックや不足を防止できました。また、性能面での保障は大変でしたが、他社が提供するクラウドの機器をトヨタ自動車(株)のデータセンターに設置することで、十分な性能を確保することができました。現在は移行期間で、数社ごとにデータを動かしています。不具合が起こりうる作業なので、テストを重ねながら進めています。
サーバーに最適な環境で、エネルギーも、リソースもムダを削減。
最適な電源や空調を備えたデータセンターの環境に移すことで、エネルギーのムダを削減できます。適切な使用量に応じたサーバー構築も、リソースのムダを省きます。また、これまではシステムに手を加えたくても、新たなサーバーの購入のためにかなりの時間がかかることがありました。販売店のビジネスも大きく変わるなかで、対応力を上げられるインフラの構築ができました。
※掲載内容はSDGs TS report 2022作成時の情報です