
既販車に安全性と機能性を追加するためのアプリを開発。
既販車のソフトウェアをアップグレードし、歩行者を検知するプリクラッシュセーフティーと、ブレーキの際の車体の揺れを制御できる機能を向上させる仕組みをトヨタ自動車(株)が開発。お客様の乗っている車やこれからお乗りいただく中古車を、ディーラーで機能アップグレードするためのアプリを当社で開発しました。
お客様と一丸となり、不可能とも思えた短納期でのアプリ納品を実現。
トヨタ自動車(株)初の取り組みでしたが、技術的にはこれまで培ってきた知識でクリアできるものです。同じ車種でも年式やグレードが異なればソフトウェアは全く別のものになってしまうので、誰が触っても絶対にミスが起こらないソフトウェアの自動判別の仕組みづくりがポイントでした。問題は納期です。通常は要件定義1ヶ月、制作に3ヶ月はかかる内容に、求められた納期は2ヶ月。スペシャルチームを結成し、細かな打ち合わせを重ねて要件定義と制作を同時に進行。トヨタ自動車(株)の熱意もあり、必要な情報集めや要件出しもすぐに行っていただけました。私たちもお客様目線に立って、いただいた要件に抜け漏れがないかをチェックして共有をしました。そのおかげで、大きな課題もなく、まさにチームー丸で納品を迎えられました。
事故の未然防止はもちろん、自動車産業の新たな発展の第一歩に。
安全機能を追加できることで、確実に交通事故の減少につながります。乗っている車に後から機能を追加できるので、車の寿命を延ばすことにもなるはずです。いずれはディーラーに行かずに、自宅でアップグレードできれば、移動のエネルギーも削減可能です。今後の新しいアップグレードの話も動いていますし、自動車産業そのものが大きく変わっていく可能性も秘めています。
※掲載内容はSDGs TS report 2022作成時の情報です