
パートナーシップの強化によって、技術革新の基盤をつくる。
(株)ディーカレットとの協業で、デジタル通貨実証実験を実施しました。トヨタシステムズ創立1周年を記念した福利厚生として、全従業員2,514名にカフェテリアポイントなどへの交換、社内イベントでの物品への交換などができるよう、一律のデジタル通貨を提供。私たちは(株)ディーカレットのデジタル通貨プラットフォームをSaaS的に活用し、社内のニーズに基づいたカスタマイズの実施により、デジタル通貨の発行、送受・利用、償却までの運用を行いました。以前から、ブロックチェーン技術やデジタル通貨の活用可能性に着目しており、技術研究のために身近で実用化できる機会がないか模索していたところでした。
創立1周年という記念すべきタイミングで全従業員がデジタル通貨にふれる機会をつくることができ、 今後の研究における重要なステップになったと思います。大変だったことは、実証実験とはいえ、号口に近いシステムの提供・運用が求められた点です。4ヶ月弱という短期間で全従業員向けのシステムをつくり上げる必要があり、ブラウザ環境などのUIの対応、商品の発注の自動化システムの開発など、さまざまな課題に取り組みました。結果的にはアジャイル的なものづくりや各種テストでのつくり込みで品質を確保することができ、技術革新の基盤づくりと、領域に強いパートナーとの協業によって、SDGsに挙げられているパートナーシップでの目標達成に貢献できたと思います。今回の問題点を踏まえ、今後はBtoBやBtoCなどさまざまな場面でブロックチェーン技術やデジタル通貨を活用していきたいです。
※掲載内容はSDGs TS report 2021作成時の情報です