
「もっといいクルマ」づくりへの一歩を踏み出すきっかけをつくる。
業務の改善活動を加速させるために、共用のプラットフォームを導入しました。これにより、これまで各製造現場がサーバーやアプリ、ネットワークなどのITシステムを個別に準備していた人やコストの無駄をなくし、IoT活用による設備稼働状況、生産性や品質といったデータの収集や活用をスムーズに推進できるようになります。
自動車を取り巻く環境は、ユーザーや社会から求められるものの変化やテクノロジーの進化によって、100年に一度の大変革の時代を迎えています。このような背景の中、製造現場にも付加価値をもった「もっといいクルマ」をつくるための変革が求められています。IoTを活用することでPDCAサイクルを加速させ、人を育てる活動が進められるようになりました。
今回のシステムの導入には、現場の知見に加え、ITの知見が必要となります。しかし、両方の知見を併せ持つ人材は少なく、情報システムのメンバーが製造現場と一体となって取り組む必要がありました。そこで、現場へ常駐することでIoTの活用の定着を進めました。日々、進められていく改善活動に合わせて、安定したシステムを継続的に提供するための品質管理や運用体制の強化への対応も必要です。プラットフォームが整備されたことにより、IoT推進のハードルが下がり、活用が進んでいくはずです。
設備単位でエネルギーの可視化が可能になることで効率的な改善が進められるようになり、ゼロエミッションへの貢献や働きがいの向上といったSDGsに貢献しているのではないかと思います。今後はトヨタ自動車(株)で得た知見を活かし、グループへ活用事例の展開を安価に早く進め、効果を上げることで、グループ全体のSDGsに貢献したいと考えています。