株式会社トヨタシステムズは、国立研究開発法人 防災科学技術研究所との共同研究「AIとコネクティッドデータを活用した冬季路面判定システム」の実証実験を北海道旭川市にて実施します。
本実証実験の概要は以下の通りです。
1.背景
冬季でも安心して移動できる環境の実現に向けて、自治体や除排雪業者は除雪作業に取り組んでいます。しかし、人口減少や気候変動による大雪の増加により、作業者の負担が年々大きくなっているほか、路面悪化による事故・損傷のリスクも高まっています。私たちは、これらの課題解決に向け、除排雪作業の効率化・省力化を支援するサービスの提供を目指しています。具体的には、パトロール車に搭載したスマートフォンで路面の映像を撮影し、AI技術を用いて路面状況などを解析した結果より、除雪の必要箇所を正確に把握し、作業の的確な実施をサポートします。
2.期間
2025年12月23日(火)~2026年3月31日(火)
(うちパトロール車データ取得期間2025年12月28日(日)~2026年2月28日(土))
3.実施内容
・パトロール車にスマートフォンを設置し、走行中に路面画像を自動記録
・AI技術を用いて画像解析を行い、路面状況などを自動計測し、地図アプリ上に表示
・コネクティッドデータを活用したAIモデルにより、路面状況判定の精度・業務適合性、負担軽減を検証
・定点カメラを用いた路面画像の取得
4.実施場所エリア
北海道旭川市中央地区、北星地区、永山地区、神楽地区、神居地区
5.取得するデータ
・パトロール車のフロントガラスに設置されたスマートフォンから、車外(車両前方)の路面画像データ(静止画形式)を収集
・定点カメラから、路面画像データ(静止画形式)を収集
6.利用目的
冬季路面の状態分析に利用するため
7.第三者提供
原則として、本実証実験において取得する上記データを、本実証実験の参画団体以外の第三者に提供いたしません。
8.データを保管する期間
取得終了後1年間
※取得した走行環境画像データのうち、今後の開発に必要となる一部のデータを個人が特定できないように加工し、上記の保管期間を超えて保管・利用することがありますが、不要になった場合すみやかに削除いたします。
9.個人情報保護・プライバシー尊重への取り組み
この実証実験で当社が取得する車外画像データには、歩道や道路脇を歩く人や、前方や隣接する車線を走行する車両のナンバーなどが映り込む可能性があります。トヨタシステムズはこの車外画像データを、個人情報として、個人情報保護法その他の関連する法律を順守して取り扱います。また、映り込んだ方のプライバシーを尊重するための取り組みを行っています。当社は、映り込んだ方の個人情報保護・プライバシーの尊重のために、以下の対応をしています。
・交通・走行環境画像データの取り扱いに関する情報の適時適切な公表(本お知らせ)
・交通・走行環境画像データに対するアクセス制限やアクセスログの管理
・交通・走行環境画像データに映り込む人や車両のナンバーを個別に検索できない形式での保管
・交通・走行環境画像データに映り込んだ人や車両について個別追跡、その行動特性や移動傾向などを分析したりすることの禁止
当社の取り組みについて、映り込む可能性のある皆様にご理解いただけるよう、これからも十分な説明や対応に努めてまいります。