トヨタシステムズと富士通、「デジタルアニーラ」を活用し大規模物流の効率化を共同で実証
株式会社トヨタシステムズ(代表取締役社長:北沢宏明、以下 トヨタシステムズ)と
富士通株式会社(代表取締役社長:時田隆仁、以下 富士通)は、富士通の組合せ最適化問題を高速に解く
量子コンピューティング技術「デジタルアニーラ」を活用し、自動車製造に必要な部品の
物流ネットワークを最適化する実証を共同で行いました。
実証では、数百を超える仕入れ先から部品を仕入れ、数か所の中継倉庫を通り、数十の工場へ配送する
300万以上のルートを探索する問題に対して「デジタルアニーラ」で計算し、トラック数、総走行距離、
仕分け作業などを含めた物流コストの最適化を行いました。その結果、大量の最適化計算を非常に
短時間で実施できることが確認でき、これによりこれまで見つけられなかった有効な物流ルートの発見、
積載効率の向上、トラック数や総走行距離の効率化などにより物流に関わるコストを約2%~5%
削減できる可能性があることを実証しました。
今後、実際の物流業務に適用することを目指し、さらなる検証と実用化を進めていきます。