
さらなるユーザー拡大のために、高性能なVRを導入。
トヨタ自動車(株)内のさまざまな部署に対して、ドライビングシミュレーターの活用提案やサポートを担当しています。その業務の一環として、さらなるユーザー拡大を目指すためにVRの導入を検討していました。しかし、開発当時の2022年頃に流通していた一般的なVRゴーグルは、まだまだ解像度が低く、実用性に乏しいと考えていました。そんな中、ヒトの目と同じくらいの高い解像度で見ることができる、産業用の高性能なVRゴーグルの存在を知り、採用することになりました。
VRとの連携で、従来のものよりも使いやすく。
従来のドライビングシミュレーターは、距離感がつかみづらく、映像酔いしてしまうこともあり、実際の開発では使いづらいという声がありました。そういった課題を、VRを導入することによって解決できました。しかし、開発を進めるにあたっては、VRに関する知見がほとんどない状態からのスタートだったため、社内のCG担当部署や協力会社に支援してもらいながら、VRとドライビングシミュレーターを連携させることができました。
高精度なバーチャル評価で、試作車や実車評価を削減。
VRを導入したドライビングシミュレーターによって、さらに高精度なバーチャル評価が可能になりました。それによって、試作車や実車評価の削減に貢献しています。また、安全に関わる評価だけでなく、どのような機能があるとユーザーに喜んでもらえるのか、といった検証も低コストで行えるようになりました。今後も幅広い用途での活用を推進し、ユーザー数を拡大していくことで、VRドライビングシミュレーターのさらなる可能性を探求していきたいです。
※掲載内容はSDGs TS report 2024作成時の情報です